地域と洋上風力発電

洋上風力発電所も見学できる!大規模洋上風力発電所がある能代市の風力発電関連施設視察プランとは

更新日:2024年9月30日

洋上風力発電所と陸上風力発電所が同時に見える景色 出典:編集部にて撮影

洋上風力発電所と陸上風力発電所が同時に見える景色
出典:編集部にて撮影

 

日本で初めて大規模洋上風力発電所運転を開始した能代市では、洋上風力発電所をはじめとした風力発電に関する視察プランを開催しています(正式名称:秋田風力発電視察モデルプラン)。

大規模洋上風力発電所を間近で見ることができる視察プランでは、どのようなことができるのでしょうか。風力発電関連施設視察プランを主催する、能代観光協会にお話を伺いました。

この記事の著者
エネルギーのまち能代 編集部
皆様は「洋上風力発電」をご存知でしょうか。秋田県能代(のしろ)市では、日本で初めての「大規模商業運転」が2022年から始まっています。
このサイトでは風力発電の話題はもちろん、再生可能エネルギーや環境問題についても幅広く解説しています!洋上風力発電で未来をひらく、能代の「いま」をご覧ください。

大規模洋上風力発電所を有する能代市の「風力発電関連施設視察プラン」とは

海沿いの風力発電所 出典:編集部にて撮影海沿いの風力発電所
出典:編集部にて撮影

 

能代市では、2022年から風力発電所を中心に見学できる視察プランを行っています。国内初となる風力発電関連施設視察プランの問合せは、年間で300400件。能代駅前に拠点を置く、NPO法人能代観光協会が企画、アレンジメントをしています。

能代観光協会は駅前にある 出典:編集部にて撮影

能代観光協会は駅前にある
出典:編集部にて撮影

 

風力発電関連施設視察プランにはどんな人が来る?

能代市の風力発電関連施設視察プランは、「能代にお客さんを呼び込む」ことを狙いとして始められました。視察プランには、風力発電所見学のほか、市内にあるJAXAや火力発電所の見学も可能。「エネルギーのまち」としての、能代市の姿を見ることができます。

 

大規模洋上風力発電所も見られる「風力発電関連施設視察プラン」でできること

洋上風力発電所が間近に見える砂浜 出典:編集部にて撮影

洋上風力発電所が間近に見える砂浜
出典:編集部にて撮影

 

能代市の風力発電関連施設視察プランで見学、体験できるものを紹介します。

 

能代港が一望できる「はまなす展望台」

能代港が見えるはまなす展望台 出典:編集部にて撮影

能代港が見えるはまなす展望台
出典:編集部にて撮影

 

はまなす展望台は、能代港内にある地上27m(階段で100段)のタワー。2025年春の竣工を待つ、護岸拡張工事中の能代港の様子(20249月現在)や、能代市の洋上風力発電所、陸上風力発電所が一望できます。

はまなす展望台から見た拡張工事中の能代港 出典:編集部にて撮影

はまなす展望台から見た拡張工事中の能代港
出典:編集部にて撮影

 

陸上風車見学

能代の風を受け回る、海岸線沿いの陸上風車を真下から体験できます。風の強さ、ブレードの音、スピード感を五感で感じることができます。

海岸線沿いの陸上風車 出典:編集部にて撮影

海岸線沿いの陸上風車
出典:編集部にて撮影

 

「風の松原風力発電所」では、高さ119mの風車の真下で、事業者による説明を受けることが可能です。編集部でも、見学をしながら、技術面や安全面に関するお話を伺えました。この時は、避雷針の接地線について説明いただきました。

風車タワーの根元にある避雷針の接地線 出典:編集部にて撮影

風車タワーの根元にある避雷針の接地線
出典:編集部にて撮影

接地線

周囲に高い建物が少ない場所に設置される風車は、落雷を受けやすい構造物です。接地線は、避雷針から地面へと電流を流す、タワーの根元付近に設置されることが多い配線です。地面との電気的な接続を確保し、雷のエネルギーを安全に分散させます。

 

洋上風車見学

 

洋上風車に近づける場所(動画)
出典:編集部にて撮影

 

視察プランでは、陸上から洋上風車の様子を間近で見るスポットにも案内してくれます。風を受けて力強く回る様子を、風の強さを体感しながら大迫力で見ることができます。

目と鼻の先に見えるタワーには、能代グローバルウインドデイの公式マスコットキャラクター「のんぷう」が隠れていました。

洋上風車のタワーに「のんぷう」発見 出典:編集部にて撮影

洋上風車のタワーに「のんぷう」発見
出典:編集部にて撮影

 

VR視聴によるメンテナンス船体験

洋上風車のメンテナンス船からの風景をVRで視聴できます。作業員の目線から撮影されたVR動画は迫力満点で、なかなか見ることのできない風景が目の前に広がります。

 

蓄電池設備の見学

蓄電池設備の見学風景 出典:Shisaly

蓄電池設備の見学風景
出典:Shisaly

 

地元企業で風力発電事業を展開する大森建設グループ「風の松原風力発電所」では、陸上風力を集めて管理する蓄電池施設の説明を聞くことができます。事業者から直接話が聞ける貴重な機会。蓄電池施設の説明の他、話題を集めた市民ファンドなど、地域貢献に関する話を聞くこともできます。

 

関連記事:

・風力発電と地域共生(1)エネルギーの街能代の第一歩を完全地元資本で!

・風力発電と地域共生(2)『郷土を愛し、地域に尽くす』が当たり前の地域貢献

・風力発電と地域共生(3)『自分たちの風車だ』と愛される未来に向けて

 

洋上風力発電所の資料館「AOW風みらい館」

秋田洋上風力発電株式会社(AOW)が運営する、AOW風みらい館では、プロジェクトの完成模型やケーブル実物を見ることができる、洋上風力発電の資料館です。

 

風力発電事業者や関係者との意見交換会

能代観光協会を通じ、視察の目的に応じて、事前に質問やディスカッションの内容の調整をすることで、風力発電事業者や関係者との意見交換会や質問会を行うこともできます。

たとえば過去には、風力発電事業の参入を検討している企業では配電等の技術に関する意見交換会を、自治会等の議会では、導入にあたっての地域活性化等に関する勉強会などが組み込まれてきました。

 

大規模洋上風力発電所だけじゃない!視察プランで見ておきたいポイント

能代港から見た火力発電所 出典:編集部にて撮影

能代港から見た火力発電所
出典:編集部にて撮影

 

また、観光列車として人気の五能線「リゾートしらかみ」や、世界自然遺産に登録されている白神山地を含むコースなど、能代市の文化や歴史を感じる行程を組むことも可能です。

米代川と五能線 出典:編集部にて撮影

米代川と五能線
出典:編集部にて撮影

 

交通・宿泊の手配も可能

風力発電関連施設視察プランは、基本的なプランでは現地集合・現地解散ですが、能代観光協会では、空港から能代市までの交通や、宿泊を兼ねる場合のホテル等の手配などもサポートをしてくれます。要望に応じて、大館能代空港や秋田空港からの送迎も可能です。

空港送迎型のツアー例 出典:能代観光協会

空港送迎型のツアー例
出典:能代観光協会

※上記のプランはモデルコースの一例です。

 

大規模洋上風力発電所を有する能代市の「風力発電関連施設視察プラン」の申込方法

砂浜にある風力発電所 出典:編集部にて撮影

砂浜にある風力発電所
出典:編集部にて撮影

 

能代市観光協会の風力発電関連施設視察プランは、完全オーダーメイドの視察プランです。視察の目的に合わせた行程を調整するには、最低1ヶ月程度がかかります。

視察を計画する場合は、能代観光協会への問合せが必要です。

 

【問い合わせ先】

NPO法人能代観光協会

016-0831 秋田県能代市元町14-40(JR能代駅構内)

TEL:0185-88-8802 FAX0185-88-8803

Email welcomenoshiro@shirakami.or.jp

 

風力発電所の現地視察プランはShisalyでも予約が可能

能代市の風力発電関連施設視察プランは、視察プラン紹介サイトの「Shisaly」でも予約が可能です。

Shisalyでは、現地視察で回るべきポイントをギュッと凝縮した、現地発着ツアーを掲載しています。

 

視察プラン予約サイト「Shisaly」 出典:Shisaly

視察プラン予約サイト「Shisaly
出典:Shisaly

 

【国内初】洋上風力発電による大規模商業運転が開始された能代市の再生可能エネルギー視察プラン 

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