グローバルウインドデイ2024in能代参加レポート～風力発電の魅力を伝える風車イベント～

更新日：2024年7月31日

出典：編集部にて撮影

6月16日、風力発電の魅力を広めるため能代で開催されたグローバルウインドデイ2024に、子どもたちをはじめ、地域の方を中心として多くの人が参加していました。洋上風力発電の作業船「Red Star」の特別見学や、風車タワーの内部公開などが行われ、子どもたちは新しい学びに目を輝かせました。その他、風力発電や能代市に関する知識に触れられるクイズ大会やスタンプラリーなど、親子で楽しめる体験が満載でした。このレポートでは、その模様を詳しくご紹介いたします。

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エネルギーのまち能代　編集部: 皆様は「洋上風力発電」をご存知でしょうか。秋田県能代(のしろ)市では、日本で初めての「大規模商業運転」が2022年から始まっています。
このサイトでは風力発電の話題はもちろん、再生可能エネルギーや環境問題についても幅広く解説しています！洋上風力発電で未来をひらく、能代の「いま」をご覧ください。

1 グローバルウインドデイin能代2024は6月16日に開催
2 グローバルウインドデイで子どもたちへの環境教育を
3 グローバルウインドデイでは、地域の人たちが楽しめる催しも
4 グローバルウインドデイin能代2024参加レポートまとめ

グローバルウインドデイin能代2024は6月16日に開催

受付でもらえるグローバルウインドデイin能代の風車
出典：編集部にて撮影

6月16日、能代港大森緑地公園でグローバルウインドデイin能代2024が開催されました。風力エネルギーの普及と意識向上を目的として多くの催しが企画され、家族連れや風力に興味を持つ方々が楽しめるイベントとして成功を収めました。

グローバルウインドデイとは

グローバルウインドデイは、毎年6月15日に世界中で風力エネルギーの普及と理解を深めるためのイベントです。2007年に欧州で始まったグローバルウインドデイは、ヨーロッパと世界各地で風力発電への理解や関心を広める活動が行われます。
この日は、風力エネルギーの重要性を再確認し、持続可能な未来を考える良い機会です。多くの都市で風力関連の展示やセミナーが行われており、一般の人々も楽しく学ぶことができます。
能代市では、2014年からこの世界的なイベントに参画し、今年が第10回目の開催でした。

グローバルウインドデイin能代2024のイベントプログラム

グローバルウインドデイin能代2024は、午前9時30分から午後3時までのイベントです。
企画された催しは、風力発電に関係するものから、地元の魅力を堪能できるものまで、様々なものがありました。

【グローバルウインドデイin能代2024プログラム】
9:30 オープニングセレモニー
10:30　のんぷうじゃんけん大会
12:00　能代超新星ポップスオーケストラ
12:30　スタジオジャムダンスパフォーマンス
13:00　能代と風車の○×クイズ大会

様々なステージの合間で、

・洋上風力発電に欠かせないCTV（作業船)「Red Star」の特別船内見学
・風車タワー内部の特別公開
・風車タワーお絵描きコンテスト
・自家発電体験
・スタンプラリー
・能代グルメや物販

が楽しめます。

休憩スペースも充実していて、赤ちゃんや小さなお子様がいても楽しめる会場づくりが印象的でした。

家族連れにも優しい充実した休憩スペース
出典：編集部にて撮影

グローバルウインドデイで子どもたちへの環境教育を

毎年、世界中で開催されるグローバルウインドデイは、子どもたちが風力発電や環境問題について学び、ともに考える絶好の機会です。この日も、さまざまなイベントや活動が行われ、子どもたちが楽しみながら学べる場が提供されました。

風力発電など、再生可能エネルギーに携わる事業者の方々に協力を得て、子どもたちは実際の風力発電設備やその仕組みに触れることができました。子どもたちが再生可能エネルギーや環境問題への興味関心を持つきっかけになるかもしれません。

グローバルウインドデイin能代2024プログラム：CTV船「Red Star」特別船内見学

能代港で稼働する洋上風力発電所では、30万人分相当の電気が発電されています。洋上風力発電事業では、O&Mと呼ばれる保守運用が安定運用のカギとなります。
グローバルウインドデイin能代では、「Red Star」と呼ばれる、物資や作業員を輸送する船(CTV船)が使われています。グローバルウインドデイでは、通常は乗船できない「Red Star」の船内を見学することができます。
昨年（2023年）から始まった「Red Star」の見学は、参加者の要望から、定員が50名から80名となったグローバルウインドデイin能代でも人気のコンテンツ。当日事前予約制となるため、当日は早めに申し込みをすることをお勧めしています。

バスで移動します
出典：編集部にて撮影

船の停泊所まで来たら、ヘルメットや浮具を身に着けます。安全対策をしっかりとって乗船したら、船内は気になるところを自由に見学することができます。

安全器具を装着
出典：編集部にて撮影

操舵室や甲板、移動中の作業員の待機スペースなど、見どころはたくさん。船長さんの説明を受けながら、操縦席で実際の船の疑似操作が体験できます。

船長席から見た風景
出典：編集部にて撮影

甲板から見たCTV船「Red Star」
出典：編集部にて撮影

作業員用の椅子は革張りでゆったり仕様
出典：編集部にて撮影

気になることは、実際に「Red Star」に乗船してメンテナンス作業をしているスタッフの方々が丁寧に解説してくれます。

普段は入れない風車タワーの内部を特別公開！

「風車タワーの中がどうなっているのか気になる。」
こういった疑問に答えられるのが、風車タワーの内部見学。風車タワーの中は狭く、1回あたり4名程度しか入れません。タワー内部では、2名の作業員がタワーの仕組みを解説してくれます。

風車タワー見学には列ができている
出典：編集部にて撮影

クイズ大会で風力発電の理解が深まる

のんぷうクイズ大会は、豪華景品が当たる人気のイベントです。気になるクイズの内容は、風力発電所や風車にまつわる出題や、パリオリンピックにまつわる時事問題など、ジャンルは様々。
今年は、7月20日に開催された港まつり「能代の花火大会」のマス席が景品。クイズの時間帯は、突然雨が降ってくるアクシデントもありましたが、ここは祭り好きの能代人。雨にも負けず、多くの方がクイズ大会に参加していました。

電車模型で発電体験

手動発電で電車を動かす
出典：グローバルウインドデイin能代2024

子どもたちが楽しめるワークショップとして、手回し発電で電車模型を走らせる体験が用意されていました。

手回し発電機
出典：編集部にて撮影

手動発電で電車模型が動く動画
出典：編集部にて撮影

スタッフの方の説明では、風力発電1基を手回し発電で動かす場合、なんと84万人分の手回し発電が必要とのこと！体験だけではなく、数字でも発電の大変さを実感できます。

風力発電と手回し発電を比較した図
出典：編集部にて撮影

風力発電と能代市の理解が深まるスタンプラリー

スタンプラリースタート
出典：編集部にて撮影

風力発電や能代市の特色を学びながら楽しめるスタンプラリーは、能代港大森緑地公園のポイントを探して回っていきます。スタンプは全部で5か所。

ポイントにつくと次のヒントがもらえる
出典：編集部にて撮影

風力発電に関係するポイントだけではなく、動くバスケットボールを探して、会場内を探索します。

バスケットボールのポイントは、人間！
出典：グローバルウインドデイin能代2024

スタンプコンプリート
出典：編集部にて撮影

子どもたちの豊かな想像力で彩られる「風車タワーお絵描きコンテスト」

「風車タワーお絵描きコンテスト」は、子どもたちの想像力と創造力を発揮する場です。今年のテーマは「ふね」。子どもたちは、自分の感性で風車を彩っていました。今年は、夕焼けに映える風車と船の絵や、複数のスペースを組み合わせて大きな絵を描いている子も見受けられました。
お絵描きコンテストの受賞者は、来年のグローバルウインドデイで表彰されます。
これもまた、毎年続くイベントの楽しみの一つかもしれません。