地域と洋上風力発電

「あべ(行こ)、のしろいち」|のしろいちレポート

更新日:2023年12月31日

市民の取り組みで始まった「のしろいち」 出典:編集部にて撮影・編集

市民の取り組みで始まった「のしろいち」 出典:編集部にて撮影・編集

 

まちを元気にする取り組みとして、20208月から始まった「のしろいち」。かつて朝市でにぎわっていた能代駅前のにぎわいを、みんなで一緒に考えて取り戻したい。そんな思いから始まった「第5回 のしろいち」の様子を、編集部でのぞいてきました。子どもも大人も、みんなで楽しむ能代人の一面をご紹介します。

この記事の著者
エネルギーのまち能代 編集部
皆様は「洋上風力発電」をご存知でしょうか。秋田県能代(のしろ)市では、日本で初めての「大規模商業運転」が2022年から始まっています。
このサイトでは風力発電の話題はもちろん、再生可能エネルギーや環境問題についても幅広く解説しています!洋上風力発電で未来をひらく、能代の「いま」をご覧ください。

 「のしろいち」は、どんなお祭り?

のしろいちのメインステージ 出典:編集部にて撮影

のしろいちのメインステージ 出典:編集部にて撮影

 

2023年10月29日、能代駅前の商店街で「朝市」をイメージしたお祭り「のしろいち」が開催されました。
今年で5回目となった「のしろいち」は、かつて木都として栄えていた時代に賑わいのあった、能代駅前の朝市の復興を目指したものだとか。記念すべき第0回(!)は、コロナ禍で行われたにもかかわらず、15,000人の来場者が集まったとか。その人気は今も変わらず、能代市内外からたくさんの人が訪れます。

お祭り会場には、工夫を凝らした催しや、面白いお店がたくさん!地元の子供たちがダンスをしたり、自分たちで考えた企画を披露したりと、町の人たちが一体となってお祭りを楽しんでいます。

今回は、編集部がお祭りを回った際の、能代人のお祭り好きな一面を余すことなく紹介します!

 

お祭り好きの能代人 : さながら文化祭!子どもたちの全力

小学生による合唱イベント 出典:編集部にて撮影

小学生による合唱イベント 出典:編集部にて撮影

 

編集部の目を惹いたのは、地元の小中学生による展示や出し物。お祭り会場を巡ると、創意工夫に満ちた子どもたちのアイデアに溢れていました。

 

まるでカルチェラタン!空き店舗をアイデアで彩る

能代のカルチェラタン 出典:編集部にて撮影

能代のカルチェラタン 出典:編集部にて撮影

 

空き店舗を活用して縁日を再現した中学生。開店前の様子に遭遇しました。倉庫の2階からのれんを掲げる風景は、映画「コクリコ坂から」のカルチェラタンそのもの。映画の風景がそのまま飛び出してきたかのような勢いを感じます。

中に入ると輪投げゲームや、バルーンで遊べる空間など、ちびっこたちが楽しめる縁日の風景が広がります。ちびっこが太鼓をたたくと、周りにいた中学生たちが笛の音に合わせ、「わっしょい、わっしょい」と掛け声をかける。その声がどんどん大きくなる。子どものころから、祭り好きの血が流れているのですね。

 

のしろいちに響く子供達のかけ声「わっしょい、わっしょい」 出典:編集部にて撮影

のしろいちに響く子供達のかけ声「わっしょい、わっしょい」 出典:編集部にて撮影

 

小学生が語る、能代のまちづくり

のしろいちは子供達も積極的に参加 出典:編集部にて撮影

のしろいちは子供達も積極的に参加 出典:編集部にて撮影

 

隣では、小学生によるトークセッションが行われていました。オープンデータの地域経済分析システムであるRESASを使った調査とフィールドワークを通じて能代市の良いところをアピールする企画を発表しました。

「空き店舗のシャッターにトリックアートなどの絵を描き、その場所にフォトスポットを創る」
「スタンプラリーやキッチンカーを誘致して観光客に楽しんでもらって来訪数を増やす」
「街全体を掃除して綺麗にして、飾りつけやライトアップをして町を活性化する企画」

など、小学生らしい自由な発想にあふれた提案が盛りだくさんでした。

 

完成度の高い“よさこい”は人だかり

能代の地元のよさこいダンスチーム 出典:編集部にて撮影

能代の地元のよさこいダンスチーム 出典:編集部にて撮影

 

大きな車道の観覧エリアでは、小学生のダンスチーム「のしろWIND Jr」や「能代YOSAKOI~楓~」などによるよさこい演舞が行われました。色鮮やかな衣装にダイナミックな動きに目を奪われます。

 

お祭り好きの能代人 : みんなが遊べるコンテンツがたくさん

能代×北欧 木のゲーム:モルック 出典:編集部にて撮影

能代×北欧 木のゲーム:モルック 出典:編集部にて撮影

 

のしろいちでは、老若男女楽しめるイベントも数多く用意されています。

 

能代×北欧!意外と難しい木のゲーム

親子で楽しめるモルック 出典:編集部にて撮影

親子で楽しめるモルック 出典:編集部にて撮影

 

フィンランド発祥の「モルック」は、言うなれば、木を使ったボウリング。木で作ったピンを、木の棒を転がして倒します。挑戦している人を見ていると、木の棒が思った方向に転がらず、なかなか難しそうです。

 

ハロウィンだもん、映えなくちゃ!

フォトスポット 出典:編集部にて撮影

フォトスポット 出典:編集部にて撮影

 

開催日がハロウィンに近いのもあり、仮装をして遊びに来る人も多く見られました。仮装した衣装で撮影できる「魔法使いの部屋」を模したフォトスポットが商店街に現れました。

スタッフのお兄さんの写真も、パチリ。

 

仮装のお兄さん 出典:編集部にて撮影

仮装のお兄さん 出典:編集部にて撮影

 

にっこり笑ってとお願いすると、

眼鏡をはずすと笑えるそうです 出典:編集部にて撮影

眼鏡をはずすと笑えるそうです 出典:編集部にて撮影

 

「眼鏡を取ると笑えるんです(笑)」

と、サービスショットを撮らせていただきました。

 

能代と言えば、やっぱりバスケは外せない!

車道バスケ 出典:編集部にて撮影

車道バスケ 出典:編集部にて撮影

 

能代といえば、やっぱりバスケ。のしろいちでも車道に3on3のバスケコートが設置されています。みなさん思いおもいにフリースローを打ったり、1対1を楽しむ姿も。中には、洋上風力発電のメンテナンスを行う作業服を着た人も見受けられました。

 

全部手作り!木のスピーカーは木都ならでは

手作りの木製スピーカー 出典:編集部にて撮影

手作りの木製スピーカー 出典:編集部にて撮影

 

出店エリアを歩くと、大きな木のスピーカーが置いてありました。奥羽ビート製作所のスタッフが、このお祭りのために製作したそうです。木調を活かした美しいデザインのスピーカーです。DJブースから奏でられる音は、深みと厚さが感じられます。

噂では、最大音量にするとガラスが割れるほどの威力になるとか……(笑)

 

お祭り好きの能代人 : メインイベントの盛り上がりがすごい

メインステージの様子 出典:編集部にて撮影

メインステージの様子 出典:編集部にて撮影

 

メインステージでは、うどんの早食い大会や仮装コンテスト、小学生による発表など、様々。

 

フーフーNG!うどん早食い競争

うどんの早食い競争 出典:編集部にて撮影

うどんの早食い競争 出典:編集部にて撮影

 

のしろいちの定番となるうどん早食い大会は、腹(?)に覚えありのうどん早食い戦士たちが出場。小学生の部、1玉の部、2玉の部などと分かれていますが、とにかく、ルールが厳しい!
フーフーは禁止、スープは麺を平らげてから飲まなければならず、熱々のうどんに参加者も苦戦していました。

 

工夫を凝らした仮装コンテスト

手作り衣装で親子仮装 出典:編集部にて撮影

手作り衣装で親子仮装 出典:編集部にて撮影

 

メインステージではハロウィンにちなんだ仮装コンテストを開催。総額7万円かけたオリジナルの仮装や、手作り感がいっぱいの親子ジブリ仮装、流行アニメや映画のキャラクターなど、工夫を凝らした仮装が楽しめます。

 

完成度の高いジャックスパロウ 出典:編集部にて撮影

完成度の高いジャックスパロウ 出典:編集部にて撮影

 

審査員の目が光る本格的なコンテストは、ギャラリーも大盛り上がりでした。

 

真剣な眼差しの審査員 出典:編集部にて撮影

真剣な眼差しの審査員 出典:編集部にて撮影

 

お祭り好きの能代人 : スタンプラリーは攻略難易度高し

スタンプラリー 出典:編集部にて撮影

スタンプラリー 出典:編集部にて撮影

 

のしろいちの恒例となったスタンプラリーは、全部集めると福引ができる商品つき。今年はかなり難易度が高いと聞き、編集部も挑戦してみました。
3つのチェックポイントと、動くチェックポイントである3組のスタンプマンの計6か所を回り、スタンプラリーを完成させます。

動くチェックポイントは、バスケ、マイタケ、ジュンサイ(!?)の仮装をしたキャラクターたちです。

 

動くチェックポイント_バスケ 出典:編集部にて撮影

動くチェックポイント_バスケ 出典:編集部にて撮影

 

バスケさんはすぐに見つかりました。

こんな感じで、スタンプを押してもらいます。

 

スタンプマンに押してもらいました 出典:編集部にて撮影

スタンプマンに押してもらいました 出典:編集部にて撮影

 

マイタケさんも少し探しましたが、わりとすぐに発見。
ジュンサイは、なかなか見つかりません……。秋田の名産品であるジュンサイの仮装ってどんな仮装なのでしょう。

マイタケさんが、「かっぱの女の子」とヒントをくれました。

ん?ジュンサイなのに、カッパ?

 

ジュンサイがみつからない 出典:編集部にて撮影

ジュンサイがみつからない 出典:編集部にて撮影

 

動くチェックポイント_じゅんさい 出典:編集部にて撮影

動くチェックポイント_じゅんさい 出典:編集部にて撮影

 

じゅんさい、発見しました!能代市のおとなり三種町のじゅんちゃん、さいちゃんというゆるキャラ。なんと、正体はかっぱだったのです。

このキャラクターは、地元の高校生がボランティアで引き受けてくれたと、お祭りのあとで聞きました。

 

お祭り好きの能代人 ファミリーに優しいまちの工夫

人工芝の休憩スペース 出典:編集部にて撮影

人工芝の休憩スペース 出典:編集部にて撮影

 

のしろいちは、ファミリーにも優しいお祭りです。人工芝の休憩スペースで、青空の下で、子育て世帯がゆったり。

市民が集うカフェスペース「cafe&asobiba4-6(よんのろく)」にも、キッズが遊べるスペースがあります。こちらは屋内なので、雨の日でも安心です。

 

小さな子供が遊べるスペース 出典:編集部にて撮影

小さな子供が遊べるスペース 出典:編集部にて撮影

 

まとめ 能代人のお祭り好きは本物だった!

のしろいちの風景 出典:編集部にて撮影

のしろいちの風景 出典:編集部にて撮影

 

「いつか、能代で一番の市に」という願いが込められたのしろいち。その姿は、子どもから大人まで、能代で関わる人々がみんなで作ったお祭りでした。編集部が実際に訪れて驚いたのは、ゴミ箱がないのに、ゴミが一切落ちていないこと。環境課題と向き合うエネルギーのまちに住む能代人の意識の高さも、痛感しました。

「太鼓の音を聞くと血が騒ぐ」

お話を伺った方のひとりは、こんなことを仰いました。
能代人のお祭り好きは、本物のようです。

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